雨の日の運転がしやすくなるように、原付に屋根を付けてみました。
屋根があったらいいなとは前々から思ってはいたのですが、かなり迷っていました。
だってダサいじゃないですか、見た目が(笑)
でもやっぱり雨だとレインウェアを着ていても雨が染みてきたり、
視界が悪かったりと不便なことが多かったので、思い切って試してみることにしました。
実際に付けてみた感想や付け方をまとめます。
屋根の選び方
選ぶと言ってもそれほど種類がありませんでしたが、
あまり安いのを買って脆かったら嫌なので、あえて屋根の中では高めの物にしました。(2020年10月時点で19000円)
原付の屋根を調べても、レビューがほとんどないものばかりだったので不安でしたが、とりあえず購入してみました。
今回購入したのはこの商品です。
値段はちょこちょこ変わっているようです。
屋根今見たら7400円になってるじゃん
— もふぃ❁ Uber&🐼&menu名古屋 (@mofwi_ubaliba) May 25, 2021
私が買った時19000円したのに😂
何この差!!
ショック😇 pic.twitter.com/FzFTjXU5Bh
購入して1週間ほどで届きました。
梱包を取ると中身はこのような感じです。
透明なフレームを期待していましたが黒色でした。
色を選んだりすることはできないようです。
付け方
説明書が入っていますが、中国語で書かれていたので、翻訳しながらなんとなくの感覚で組み立てました。
大丈夫だとは思いますが自己責任でお願いします。
説明書にQRコードがついていて、これを読み取ると付け方の動画を見ることができます。
これも中国語ですが、動画なのでわかりやすいと感じました。
一応リンクを貼っておきます。
なんとなくイメージは湧くのではないかと思います。
リンクを押すと、ユーチューブの中国版みたいなサイトが開きます。
動画の前に広告が流れることがありますが頑張って耐えてください(笑)
組み立てる前に、まず部品の確認しておきます。
写真の番号は説明書と同じ番号を書いています。
ドライバーやスパナなども付属しているため、
自分で工具などを用意する必要はないようです。
屋根を組み立てる
屋根を組み立てていきます。
フロントになる透明の板はフィルムが貼ってあるので剥がします。
板の周りに穴が空いているので、フレームの内側からポッチに合わせてはめ込みます。
しかし穴がちょっと小さく入らない所があったので、穴をハサミでグリグリして広げました。
まあ中華クオリティといったところでしょうか、、、。
全部の穴にこの作業をするのは結構大変ですが、
のちのちパカパカしないようにしっかりおこないました。
透明の板とフレームをくっつけたら、支えになる棒(8番)をつけます。
8番の棒に7番の白い部品をくっつけ、6番のネジでフレームに固定します。
左右それぞれ3箇所ずつ固定しました。
説明書を見ると、ハンドルの幅が狭いものは内側の穴に、ハンドルの幅が広いものは外側の穴に取り付けるようです。
(写真は内側になっていますが、後から外側に変えました。白い部品を反対の向きにつけることで変えれます。車体に合うよう調節してください。)
8番の棒の根本に、9番のナットを左右一つずつはめておきます。
次は上の面(屋根)をつけます。
フレームの外側から屋根を被せるように重ねて、10番のネジで固定します。
一人でやるとちょっと大変ですがなんとかできました。
外側から見るとこのような感じで、
内側から見るとこのようになっています。
次はカルダンシャフトという部品(13番)を取り付けます。
後ろの棒(14番の棒の部分)にはめて、ドライバーでネジを回して固定します。
これが結構硬いです。
硬すぎてネジが最後まで入りませんでしたが、固定はできたようなのでよしとします。
次はカルダンシャフトと屋根の後ろを、大きいナット(9番のナット)で固定します。
取り付ける時に、ビニールの下の黒い部分が内側、ビニールが外側になるように気をつけます。
黒い部分はポケットのようになっているので、外側になってしまうと雨水が溜まってしまうと思います。
こんな感じになりました。
一旦屋根はここで終わりで、次は原付の方に部品を取り付けます。
原付に部品を取り付ける
原付のミラーを外します。
ミラーの根元のナットを、スパナやモンキーレンチで回すと外れるのですが、
ホンダやスズキなら、左に回せばミラーが外せるようになっています。
ヤマハの場合は、左側のミラーは上記と同じですが、右側のミラーは逆ネジと言って、根元のナットを右に回すと外せるようになっているようです。
付属のスパナを使って回します。
これがめちゃくちゃ硬かったです。
壊れるのではないかと思いながら冷や汗をかきながら力を入れました。
ミラーを外したら、外した所に11番の部品を付けます。
11番をつけれたら、その上に12番を乗せてミラーを取り付けます。
私の原付はヤマハなので、右側が逆ネジで11番のネジがはまりませんでした。
なので11番は使わずに12番を付けました。
後述しますが、実際に乗ってみるとちょっと屋根が低かったようで、
乗り降りする時に頭をぶつけてしまうことが多々あります。
11番の部品は付けると少し高さを出せるので、付けれる場合は付けた方が良さそうです。
屋根を原付に取り付ける
12番に8番の棒を差し込みます。
差し込めたら8番の棒に、9番のナットを回し込み固定します。
これで前側を固定できました。
最後に後ろ側を固定します。
後ろの棒の下側を原付に固定します。
結束バンドが付属していたので、それで結びました。
ちなみに、結束バンドは取り外しが可能な物を使うと、屋根を外したい時に便利です。
これで完成です!
実際に走ってみた
いざ走ってみました。
ものすごく快適!!
走っても今までほど寒くありません。
少し雨が降っていましたが、雨も自分に直接は当たらないので体が冷えにくいと思いました。
屋根をつけたらフラフラしやすくなるかなと思いましたが意外と大丈夫でした。
やばい、原付に屋根付けたんだけど快適すぎて笑えてくる😂
— もふぃ⋆*❁⑅Uber&🐼名古屋 (@mofwi_ubaliba) January 24, 2021
雨も寒さも凌いでくれて、ヘルメットのシールド上げたまま走っても寒くない✨
見た目はあれだけど快適すぎ😆👏
問題が発生
しかしです。
走ってみて最初は好調だったのですが、
ふたつ問題が発生しました。
スピードを出すと、フロントの小さい方の板が内側に入ってきてしまいました。
また、カーブする時に後ろの棒にかなり負担がかかったようで、カルダンシャフトから棒が外れました。
フロントを強固にするための工夫
フロントの小さい板が取れると、風が入ってきて車両がガタガタと揺れました。
これはさすがに危ないですし、雨も入ってくるので、
窓の無いフロントの板を自作することにしました。
もともとの板は透明でちょっとしなる物だったので、似た物を探すことにしました。
ホームセンターに行くと、いい感じの物がありました。
厚さ1mmの透明のアクリル板です。
2000円弱で購入しました。
探したらアマゾンにもありました。同じ物です。
このアクリル板に、元のフロント板を当てて、ペンで線を引いて切る事にしました。
ハサミで切れないこともないですが、ちょっと硬くて変に割れてしまう可能性もあったので、まずおおまかに切る事にしました。
カッターナイフで直線に軽く切り込みを入れて、そこでパキッと割りました。
角はハサミで丸く切り落としました。
次に穴を空けます。
電動ドリルがあれば、簡単にできるのではないかと思います。
私はなかったので、ドリルの先を用意して手で回して空けることにしました。
穴は空けすぎるとガバガバになってしまうので、
最初は小さめに空けて、フレームに当ててみてはまらなかったら、また少し空けるというように繰り返すといいです。
今回使ったのはこれです。
この作業は結構大変でした。
手が痛くなります。
電動ドリルがあればそれを使った方がいいです。
それから、フレームに穴は空いているのにネジをつけてない箇所が4つあったので、そこも固定することにしました。
矢印のところです。
付属の6番と同じ大きさのネジとナットをホームセンターで買ってきました。
これで固定し、よりフロント板が内側にしなってこないようにしました。
さらに、雨の水滴対策として、フロント板の外側に撥水コーティングもしておきました。
撥水コーティングをすると、水滴が流れやすくなり視界が良くなります。
撥水コーティングは、どの撥水コーティング剤がいいか比較してみたことがあります。
プラスチックの撥水コーティングのおすすめ 撥水具合の比較と考察にまとめてあるので、参考にしてみてください。
追記
ビニールが付属していたのですが、付けていなかったので、それも付けることにしました。
屋根と車体の間に隙間があり、そこから雨が入ってきてしまうからです。
小雨ならそこまで気にならないのですが、大雨だと普通に脚がびしょびしょに濡れました。
それを防ぐためのビニールです。
このような感じで付けました。
テープで貼ろうかなとも思いましたが、取れたりしたら嫌なので、穴を空けてネジで固定することにしました。
6カ所穴を空けました。
穴はカッターナイフを使って、5角形や6角形の穴を空けるつもりで切りました。
ビニールなので、グニャグニャしてしまい、丸く切るのは難しかったからです。
穴の大きさは、ガバガバにならないよう、ネジがギリギリ入るぐらいの大きさにしました。
穴を空けたらネジで固定して完成です。
このビニールがあることで、隙間から雨が入ってくることがなくなりました。
後ろの棒をどう取り付けるか
屋根本体を取り付けるとそれだけでも自立するので、正直後ろの棒はなくても大丈夫そうな気がしたのですが、一応付けることにしました。
しかしひとつ問題に気づきました。
この屋根は、原付のボディーではなくハンドルに取り付けるので、
ハンドルを切ると屋根も動いてしまいます。
なので、屋根が動きやすいよう(動いても問題ないよう)に緩く取り付けることにしました。
思いついたのは結束バンドです。
ビニールの部分に穴を開けて、そこに結束バンドを通して繋ぐことにしました。
穴はグロメット(ハトメ)を使うことにしました。
ハトメパンチはこちらを購入しました。
穴の大きさは色々ありますが、結束バンドが通る大きさならどれでもいいと思います。
私は6mmの物を購入しました。
穴を空ける生地が薄ければ、穴あけ工具は必要なく、ハトメパンチだけでできるようです。
ビニールの部分をテープで補強し、そのままハトメパンチをしました。
これで穴が広がってきてしまうことも防げるのではないかと思います。
綺麗に空きました。
その穴と屋根にある穴を結束バンドで緩めにくっつけました。
これで思いっきりハンドルを切っても後ろの棒に負担がかかりません。
ちなみに結束バンドはダイソーで取り外しが可能な物を選びました。
最後に大きさだけ確認しておきます。
道路交通法で、幅は積載装置から片側15cmまで、高さは地上から2mまでとなっています。
もしも超えてしまうと違反になってしまうので、一応確認しておくと安心です。
ナンバーやウインカーが屋根で隠れたりせず、ちゃんと見えるかも確認しておきましょう。
追記
屋根と後ろの棒を繋ぐ所を、結束バンドから元の部品(13番の部品)に変えました。
変えた理由は、屋根がヘタってきたというか、しなってきて、
頭に屋根がぶつかるようになったからです。
元々は屋根は棒より高い位置にあったのですが、
劣化してきたのか屋根が棒より下に来るようになっていました。
元の部品で繋ぐことで、屋根が棒より下に来ないようにしました。
棒で支えられているので、これ以上屋根が下がってくることはありません。
これで試しに走ってみましたが、全然外れませんでした。
ハンドルをめいっぱいきっても大丈夫でした。
屋根を車体に取り付けた時に、屋根の後ろと後ろの棒の距離が近ければ、
結束バンドなどではなくても、元々ついている13番の部品でも問題なさそうだと思いました。
私の場合は屋根と棒の距離が結構あったので、13番の部品で繋げるとかなり引っ張られていて、外れやすくなっていたのかなと思いました。
屋根と棒の距離は車体によって変わると思うので、
距離が近ければ13番の部品で、距離が遠ければ結束バンドで繋ぐなど、
ご自身の車体に合うやり方で繋げるといいと思います。
屋根を付けてみて思ったこと
雨に直接濡れない
風や寒さを防げる
ヘルメットのシールドの曇り防止ができる
走っていて雨に濡れないことがやっぱり一番嬉しく思いました。
今まではレインウェアを着ていても、時間が経つと雨が染みてきたりして、寒く辛い思いをしていました。
屋根を付けてからは、雨に濡れて体が冷えるなんてこともなくなりました。
朝から晩まで走っていてもへっちゃらです。
風も防げるので寒さも和らぎます。
冬や雨の日は、ヘルメットのシールドが曇ることがあるので、シールドを上げたくなります。
屋根があるとシールドを上げていてもそこまで寒くないため、
屋根があることでシールドの曇り防止にも役立ちます。
視界が少し狭くなる
乗り降りする時に頭をぶつけやすい
原付を押して歩く時に少し邪魔
風の強い日はフラフラする
フレームがある分少し視界が狭くなるというか、
屋根がない時と比べてちょっと圧迫感があるような感じがしました。
そんなに気にはならなかったですが、バイク特有の開放感はなくなり、車に乗っているような感じになりました。
屋根の高さはそんなにないようで、乗り降りをする時に気をつけないと、頭をぶつけてイライラします。
私の場合は11番の部品を付けていないので余計に屋根が低いのかもしれません。
11番の部品は付けれるなら付ける、
付けれなければ、逆ネジを正ネジに変えて、正ネジのミラーを付けるというやり方がいいのではないかと思います。
逆ネジを正ネジに変えるアダプターと、左右とも正ネジのミラーを用意すればできると思います。
少しコストはかかってしまいますが、
ぶつかるのが気になったり、屋根を高くしたい場合はやってみるのもありかもしれません。
屋根があると風に煽られやすいので、強風の日は屋根は付けない方が安全だと思います。
まとめ
屋根を付けるようになって、雨の日の稼働が格段に快適になりました。
デメリットはありますが、それ以上にメリットの方が大きいので、
私は屋根を付けて良かったと思っています。
今回購入した屋根は、工具も入っていたので作りやすく、
一から自分でパーツを用意して作るよりは、組み立てるだけでわかりやすかったと思います。
説明書と全く同じように作って使えるかは車種にもよると思うので、
自分の車両に合うように工夫しながら作るのがいいのではないかと思います。
追記
他にも配達を快適にするアイテムを紹介しています。
こちらの記事にまとめてあるので、よかったら読んでみてください。
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