安く住めることが魅力の築古物件。
ただ私の場合は良い部分よりも嫌なことの方が多くて、住む前にちゃんと確認するべきだったと感じました。
この記事では、築40年超えの木造住宅に住んで感じたデメリットを書きました。
デメリット
汚れ
これは当然と言えばそうなのですが、全体的に汚れが目立ちます。
写真ではわかりにくいこともあるため、実際に内見をして見てみるのが重要です。
しかしリフォームやリノベーションされてる物件もあるため、一概に「古い=汚い」とも言えないです。
耐震性
建築基準法に耐震基準というのがあります。簡単に言うと、建物を建てるときに最低限必要な耐震能力を表したものです。これを満たしていないと建築の許可が下りなく、建てることができません。
この耐震基準は年々見直され改正されてきました。そのため、築年数の古い物件では、古い耐震基準になっていることがあるのです。
1981年5月31日までに確認申請を受けた建物は「旧耐震基準」、1981年6月1日以降の確認申請を受けた建物は「新耐震基準」といわれます。
旧耐震は「震度5程度の中規模の地震で大きな損傷を受けないこと」。
新耐震は「震度6程度の大規模な地震で建物の倒壊や損傷を受けないこと」という基準になっています。
つまり旧耐震の建物は震度6以上の地震が起きたらどうなるかわからないともいえます。
築40年を超えるような物件は旧耐震基準であることが多いです。
住んでいる間、もし大きな地震が起きたら不安という思いがありました。
隙間
どこから入ってくるのか、結構な頻度で虫(クモ、ゲジ、ゴキブリ)を見ることになりました。
専用のスプレーをしたりブラックキャップを置いたり虫対策はしていました。
が、これはなかなか辛かったです。
玄関の扉の下などに微妙に隙間があったのでそういうところから入ってきていたんだと思います。
家の周りがコンクリートよりも土が多かったことも原因だと思います。
それから、隙間でもうひとつ注意するべきなのが、排水管の部分。
ここに隙間があると虫もですが、くさいニオイがします。排水のなんとも言えないムワッとしたニオイです。
隙間パテで埋めるなりして対策する必要がありました。
家鳴り
これが今回の築古物件最大の嫌だったことです。
家鳴り(やなり)とは、その名のとおり家が鳴ることです。
湿度や気温の関係で、木材が膨張したり収縮する時に音がするのが原因のようです。
古い木造住宅や、まだ木が馴染んでいない新築物件で起こるそう。
で、この家鳴りがめちゃくちゃ不快でした。
いきなり「バキッ!」とか「ミシッ!」とか鳴るんです。しかも結構うるさくてびっくりします。
日中ならまだしも、夜中でも鳴っていました。そろそろ寝ようと思って布団に入って目をつぶって眠りに落ちそうな時に「バキッ!」とかいうんです。びっくりして目が覚めます。夜中の2時とか3時とかですよ。
ほかにも「カンッ」とか「コツッコツッコツッ」みたいな音なんかもありました。
老朽化なのかもしれませんが、なんか不気味でした。
一応引っ越す前に大島てるを見たので事故物件とかではなかったと思うんですけどね、、。
ちなみに雨の日は家鳴りはほぼありませんでした。
築古物件に住んでも大丈夫か確認する方法
築古物件に住む前にやるべきことは、「内見の時に細かいところまで確認する」ということです。
汚れは自分の目で確認しましょう。写真ではわかりにくいこともあります。
耐震性は建物が建てられた年を確認したり、メンテナンス具合を見ます。古くてもしっかりメンテナンスされていればまだ安心です。
隙間は自分の目で確認します。もし見つけたら隙間パテなどで埋めましょう。
この商品のように剥がせるタイプのものなら賃貸でも使えます。
家鳴りは内見時では判断しづらいです。
物件全体を見て老朽化していないか確認しましょう。また、音が響くかも確認します。
手を叩いて音がどれくらい反響するか。反響するほど響きやすいです。
また、壁をノックしてどんな音がするか。軽い音がしたら壁が薄くて響きやすいです。
響きやすいと、家鳴りの音が大きく聞こえたり、隣の家の音が聞こえやすいこともあります。
もし築古物件に住むことを考えている場合は、細かいところまでしっかり確認するのがおすすめです。
築古の木造住宅を検討している方の参考になれば嬉しいです。